大抵の人間は思考を止めている。
人間としては周らないが、世界は止めた方が周る。
世界の流れに沿って思考を止め、
その流れに人間は乗る。
自分が乗っているとよく思うが、流されていることにはあまり気づかない。
思考を止めることは権力者や国家には好都合だ。
彼らが作った波に疑いもせず乗ってくれる
人間ほど良いものはない。
波を作る者は上に立ち、
波に乗る者は下に留まる。
疑いを持つ者は埋もれる。
疑いを持ち、動く者は変わり者。
疑いを持ち、希望を持ち、なお動く者には、
今の時代では「革命家」というレッテルがよく似合う。
思考を止めれば失うものは多い。
ただ、それに気づけないし、気づいたとて
失ったものの価値はあまり分からない。
この今の世界を生き抜くなら流された方がいいのかもしれない。
もし疑いをもったり、動こうとするならば
時を見計らうのが大事だと考える。
そうでなければ、
その疑いは自分だけのものになり
世界に出ると無に等しいからである。
この世界ほど面白く、悲しく、醜く、楽しく、
愛を感じたり、
外からみても、内からみても
感情を全て感じれる世界はあまりないだろう。